2022年12月アーカイブ

 記者会見 
記者会見の様子

 本日、市議会の一般質問において、今期限りで市長の職を退く決意を表明しました。
「徹底した行財政改革」「市民協働」「企業誘致」などを掲げて市政のかじ取り役をお任せいただいてから、早いもので16年の歳月が経過しました。
「自治体の憲法」といわれる自治基本条例を制定し、市民協働でセーフコミュニティの国際認証を勝ち取った1期目。全国的なイベント「B-1グランプリ」も開催できました。
 2期目では、新斎場の整備、メガソーラーの誘致、市立中学校・普通教室への冷暖房設置を実現。フェンスに囲まれていた旧パルコビルを「アミューあつぎ」として再生し、日本経済新聞社「経営革新度調査」で日本一の評価も頂きました。
 3期目に入ると、新しい市立病院が完成。学校の冷暖房設備は全市立小中学校に拡大し、市内では半世紀ぶりとなる産業系の都市計画事業「森の里東土地区画整理事業」のA工区も完成させることができました。さらには沖縄県糸満市との友好都市締結、厚木秦野道路の早期整備に向けた「用地国債先行取得制度」の関東地方初導入、県からのニホンザルの全頭捕獲承認なども実現。子育て施策では、日本経済新聞社「共働き子育てしやすい街ランキング」全国3位の評価も頂きました。
 そして迎えた4期目は、新型コロナウイルス感染症という未知なる脅威との闘いの日々でした。皆さまからは叱咤激励を頂くこともありましたが、市民の皆さまの命と生活を守ることに全力を傾けた毎日でした。さらに本厚木駅南口の再開発や圏央道・厚木PAスマートインターチェンジの接続、新たな産業誘致に向けた酒井土地区画整理事業の推進、中心市街地への新庁舎、図書館や(仮称)未来館、国・県施設の複合施設の整備、新たなごみ中間処理施設やふれあいプラザの着工など、するべき仕事はコロナ禍でも停滞させることなく着実に進めてまいりました。
 やりたい仕事を100%やり遂げられたわけではありません。コロナ禍の心残りがないわけではありません。しかし、まちづくりに終わりはありません。将来に向けてまちづくりの道筋は確かに示すことができたと自負しています。そして、この歩みをさらに前へ進めるため、ふるさとへの強い思いにあふれ、市民協働でつくり上げてきたまちづくりを全面的に継承してくれる新たなリーダーにバトンを託すべきと決断しました。
 愛する故郷のために命を賭し、皆さまと共に進めてきたまちづくりに後悔なんてありません。「みんなでつくろう元気なあつぎ」の合言葉の下、心を通わせ共に歩んできてくださった市民の皆さま、思いを重ねて奮闘してきてくれた職員の皆さん、本当にありがとうございました。皆さまが新たなリーダーを選択し、これまで築いてきた「日本一のまちづくり」を大切に守り育て続けてくださることを心から願っております。